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【天声人語】

2005年05月25日(水曜日)付

その歌が盛んに流れていた時代を知っているわけではないのに、妙に懐かしさを覚える。「とんとんとんからり」で始まる「隣組」も、そんな歌の一つだ。  その替え歌が、一時は「談合ソング」になっていた。「トントントンカラリと土曜会/扉を開ければ顔なじみ/まわしてちょうだい このニュース/知らせられたり 知らせたり」  この「土曜会」は、埼玉県内に支店・営業所をもつ総合建設会社(ゼネコン)が加盟する団体だった。92年に、公正取引委員会から、独占禁止法違反で排除勧告を受けた。替え歌は「埼玉土曜会一五周年記念誌」に、会員の作として掲載された。「NHK国民歌謡『隣組』の節でお楽しみ下さい」と添え書きされていた(田島俊雄/山口広『ドキュメント埼玉土曜会談合』東洋経済新報社)。  あっけらかんとして、談合という意識も、後ろ めたさも見られない。土曜会は解散したが、談合社会の根は深く、今度は、国の橋梁(きょうりょう)工事の談合事件で、検察が捜査を進めている。  橋は不思議な装置である。こことどこかを今結びつつ、過去や未来のことも思わせる。たもとに立てば、これまでに行き来した人々の足音が聞こえてくるような懐かしさも感じる。しかし、談合でできる橋の方からは、疑念ばかりがわいてきた。  替え歌には、こんなくだりもある。「まとめられたり まとめたり」「助けられたり 助けたり」。この国で、しぶとく続く談合を思うと、業界と、発注元の国や自治体、あるいは政界との間には、見えない橋が架けられているかのようだ。

其实世界上每个女人都是天使 在爱上男人后就折翅堕落凡间 所以你要好好去爱爱你的女人 因为她已经没有翅膀飞上天空 20052005

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2005年05月26日(木曜日)付

建設へ向けての構想から完成まで、17年の歳月を要した。今月、ベルリンにできた「ホロコースト記念碑」である。  シュレーダー首相も出席して完成の式典が行われた。市中心部のブランデンブルク門近くの広大な敷地に、墓標に見立てた約2700基のコンクリートの柱が立ち並ぶ。  周囲には連邦議会や首相府がある。東京なら永田町あたりの一角に、歴史の一大汚点を永遠に記す大きな碑を設けた。ナチスのなした行為の途方もない残虐さや重さと、それとの決別を強く訴えようとする姿勢がみられる。  完成に至るまで、慰霊の対象者などで議論があった。碑には犠牲者の名は刻まず、対象はユダヤ人に限定した。この碑からそう遠くない所には、国籍などを問わない戦死者の追悼施設「ノイエ・ワッヘ」がある。  入り口脇に追悼文が掲げられている。「我々は追悼する、戦争によって苦しんだ諸国民を……迫害され、命を失った その市民たちを。我々は追悼する、世界戦争の戦没兵士たちを……戦争と戦争の結果によって 故郷において、また捕虜となって、そして追放の際に命を落とした罪なき人々を……」(南守夫訳/田中伸尚編『国立追悼施設を考える』樹花舎)。  国籍、民族や、兵士か市民かも問わず、すべての死者を、否定すべき戦争と暴力支配の犠牲者として追悼している。その施設の内部には「死んだ息子を抱く母親」のブロンズ像が置かれている。息子は兵士の姿ではない。母から生まれた時のように裸だ。追悼のありかたが改めて問われる、戦後60年の夏が近い。

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2005年05月27日(金曜日)付

「大」の字は、立っている人の形から来ているという。その「大」が、地面を示す「一」の上にしっかりと乗っているのが「立」だ。字の成りたちには、大地に直立する人間の姿が深くかかわっている。  人間ではないのに、その立った姿が人間風な千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太(ふうた)」くん、2歳が注目されている。新聞やテレビで立ち姿が伝わると、間もなくあちこちの動物園から「うちのも立てます」という声が聞こえてきた。長野、福井、広島、高知県などからで、青森には、立ち上がるラッコもいるという。  時間の長短はあっても、レッサーパンダが二本足で立ち上がること自体は、新発見ではないらしい。しかし、すっくと立ち続ける風太の姿には、人間のはるかな記憶のようなものに訴えかけてくるところがある。  生まれて初めて自分がひとりで立った時の記憶がある人は、まずいないだろう。これまで、直立はしないものと思っていた動物が見せる意外な立ち姿には、自らが初めて立った時の姿を思わせるものがある。あるいは、もっと古く、人間の祖先が直立を始めた頃の姿を呼び覚まされるのかも知れない。  今日も列島のあちこちで、すっくと立ちあがるさまを想像するのは、一時の救いではある。動物園での彼らの振る舞いは、本来の自然の中で見せるものとは違っているかもしれないが、この厳しい世相の中では、心がなごむ。  「どうかしたの?」。突然の世間の注目に戸惑ったかのようなあどけないしぐさは、愛らしく、そしてどこか、切なさも漂う。

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楼主,天声人语的网页是哪里

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我每次在朝日新闻都搜不出来

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2005年05月28日(土曜日)付

最近の言葉から。鉄道だけでなく、空の安全も揺らいでいる。機長が管制官に聞く。「A滑走路でいいのか」「その通り」「確認します。A滑走路でいいのか」「その通り」。閉鎖中の滑走路への着陸を、ミスに気付かない管制官が繰り返し指示した。  「長者番付」に、「年収100億円社員」が登場した。「タワー投資顧問」の部長で、会社では「能力があり、大きな実績を収めた社員に高い報酬を支払うのが方針」と説明した。  横綱とは「孤独」、相撲とは「人生」。大鵬親方が、日本相撲協会の定年の65歳を前に記者会見した。「柏戸がいて大鵬がいる。大鵬がいて柏戸がいる」と現役時代の思い出を語り「最近の力士には個性がない……5年、10年先のことを考えて辛抱すること」  大鵬親方を「歴史に残る人」と評する王貞治監督。監督としての勝ち星が、1066勝と、師・川上哲治氏と並んだ日に述べた。「ミスもある中、選手が頑張ってくれるから勝てる。勝利数は個人の勲章じゃない」  「競技人生は残り2、3年。監督(小出義雄氏)に守ってもらえる甘い環境から抜け出して、自己責任で走ってみたい」。高橋尚子選手の、33歳の「独立宣言」だ。  100年前の5月27~28日の日本海海戦で、日本はロシアを破った。漢字研究の第一人者、95歳の白川静氏が述べる。「アジアで日露戦争は、欧米列強の植民地支配に抗する義戦と受け取られた。そこで兵を収めるべきだったのに、日本は欧米の侵略戦争のまねをして日中戦争、太平洋戦争とバカな戦をやった」

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2005年05月29日(日曜日)付

明治4年の初夏、岩倉具視ら高官が集まり、開国日本の服装はどうあるべきか激しく論じた。和服派は「衣服まで外国をまねるのは愚か」と訴えたが、洋服派が「外国との交際に欠かせない」と説き伏せた。世にいう「洋服大評定」である。  あの時もし洋服派が敗れていたら、と夢想してみる。よもや衣冠束帯や羽織はかまが現代まで続くようなことはあるまい。だが亜熱帯に近いこの国で、真夏にネクタイを締める人口は今よりはるかに少なかったはずだ。  大評定から130余年、戦時下を除くと国会や省庁ではずっとネクタイ着用が基本とされた。だが、来月からは閣僚や官僚たちがネクタイなしの勤務を始める。地球温暖化対策の一つという。  音頭を取る小池百合子環境相は「日本の男性は過剰包装。ネクタイで暑さに耐える我慢大会をやってきた」と言う。必要に迫られてネクタイを着けてきた身には、あれこれ異論もあるだろう。  それにしてもネクタイ業界は音なしの構えだ。「不満はあるが、業界にはいま政治にもの申す余力がない。どう生き残るかで精いっぱいですから」と東京ネクタイ協同組合理事長の小堀剛さん(70)は話す。石油危機ではノーネクタイを勧めた通産省にすかさず抗議したが、それも今はむかし。ネクタイ離れが進み、格安の中国産が流れ込んで、戦前から続いた老舗(しにせ)が次々倒れた。  環境省は来月5日、財界人らをモデルに夏服ショーを開く。政官界から民間へ。意気込みはわかるが、あまり政府に宣伝されると逆にネクタイを着けたくなる天(あま)の邪鬼(じゃく)もいる。

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2005年05月30日(月曜日)付

米上院には一風変わった慣例がある。本会議で討論を始めたら、何時間でも続けられる。フィリバスター(長時間演説)と呼ばれる少数派の抵抗手段だ。  かつてはシェークスピアのせりふを朗唱した者もいた。1人で24時間18分という記録もある。年配の人は米映画「スミス都へ行く」を思い出すだろう。理想家肌の新米議員が、ボス政治家の腐敗を摘発するために、体力が尽きるまで演説を続ける話だった。その無制限の長時間演説を今後も認めるかどうかで今月、米議会が大もめにもめた。  フィリバスターは、上院議員100人のうち60人の賛成で打ち切ることができるのだが、今の与党共和党では数が足りない。ブッシュ大統領が、保守派の法律家を連邦裁判事に起用しようとして議会に承認を求めたところ、民主党がフィリバスターをちらつかせた。共和党はこの抵抗手段を禁じようと議事規則の変更を企て、全面対決となった。  結局、フィリバスターを残す代わりに、一部の人事の採決を認めることで、妥協が成立した。交渉をまとめた両党の穏健派は、「上院の話し合いの伝統が守られた」とほっとしている。  翻って日本を見ると、米国と同じ合法化された抵抗手段はない。強いて言えば、牛歩戦術や審議拒否だろうか。  だが、こうした物理的抵抗には、政府・自民党は応じようとしないし、世論の理解も得にくくなった。だからといって、多数派が数で押しまくる一方では、国会論戦も不毛なままだ。日本も2大政党の時代と言われるが、それにふさわしい伝統は生まれていない。

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谢谢阿

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